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2009年8月16日 (日)

研究室訪問

Scienthrough の皆さんによるインタビューを受けました。その報告サイトです。役割語の概要について、質疑応答の形で、というか一人でしゃべりまくってます。

2009年8月11日 (火)

日本語音声コミュニケーション教育研究会

研究会のお知らせです。定延利之さん(神戸大学)からのメールを貼り付けます。

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日本語音声コミュニケーション教育研究会の皆様

定延利之@代表幹事です。
新型インフルエンザは第二波への警戒が必要ということで安心できないようですが、もはや「関西=あぶない」という状況でもないと思いますので、下記の要領で夏の間に研究会を開催させてください。

日時:2009年8月30日(日)10時半~17時半。
場所:関西学院大学  大阪梅田キャンパス(大阪市北区茶屋町)。
      (JR大阪駅から徒歩10分、阪急梅田駅から徒歩5分です)
   http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/

プログラム[暫定版](発表者・タイトルとも変更の可能性があります。)
(敬称略・五十音順)
乙武 香里 「キャラクタからみる「のだ」文」
木曽美耶子 「終助詞「かしら」-日本語教育における終助詞の指導-」
定延 利之 「終助詞教育の内容と方法」
張  麗娜 「日本語と中国語における役割語としての『女性語』」

参加費:無料。

内容ですが、私や周囲の大学院生・大学院修了生の人たちが最近関心を持っている「キャラクタ」あるいは「役割語」の視点から、日本語教育の各論(たとえば音調も含めた終助詞の教育論)を展開、できればいいのですが、その手前でウロウロすることで終わってしまうかもしれません。日本語学習者に何をどう教えればいいのか、暫定的ではありますが、私たちなりの考えをできるだけ具体的な形で示したいと思います。

「キャラクタ」「役割語」については、まず金水敏先生の『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』(2003, 岩波書店)を御覧になっていただければと思いますが、三省堂のサイトで連
載中の私のコラム「日本語社会 のぞきキャラくり」http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp/author/sadanobu/もご参考になるかもしれません。当日は「キャラクタ」「役割語」についてのくわしい説明はいまのところ予定しておりませんが、ご質問は受け付けますので何かありましたらご遠慮なくお願いいたします。

ご案内が間近になりまして申し訳ありません。皆様ご予定がおありかと思いますが、ご興味を持たれた方はぜひご参加の上、ご批正頂けましたら幸いです。

会場と旅費手続き(すぐ下で申します)の都合がありますので、ご参加下さる方は、8月17日(月)までに私の方にメールでご連絡ください。

なお、この研究会は、関西圏以外の方も多く会員になっていただいています。その方々には、今回の集まりに参加していただける場合、私の科研費から、旅費の支給をさせていただきます。おそれいりますが、「日帰りか1泊か」「1泊の場合29日~30日か30日~31日か」もあわせてご連絡ください。折り返し、私か、事務の方(竹内さんと仰います。本メールをCcしています)のいずれかから、詳しい手続きの連絡をさせていただきます。

今回の集まりは、研究会外部には大々的に案内しないが、排除もしないという、セミクローズドのような形で開催させてください。以上の情報は外部の方にまわしていただいて構いませんが、その際は「ご参加の場合は8月17日(日)までにご連絡を」の部分は削らないでまわしてください。なお、旅費の支給は本会会員の(非関西圏在住の)方に限らせていただきますので、この点もご注意願います。

以上です。どうかよろしくお願いいたします。

定延利之

2009年8月 9日 (日)

音声の韻律的特徴と話者パーソナリティ印象の関係性

『音声研究』第13巻第1号(2009年4月)は「音声が伝達する感性領域の情報の諸相」(Feature Articles:: Recent Studies on Expressive Speech and Surrounding Issues)という特集でした。

目次は以下の通り。

  1. まえがき 内田照久 1
  2. 音声が内包する話者の特徴情報の記憶 木戸浩・柏谷英樹 4
  3. 音声の韻律的特徴と話者のパーソナリティ印象の関係性 内田照久 17
  4. TANDEM-STRAIGHT と音声モーフィング:感情音声と歌唱への応用 川原英樹・森勢将雅 29
  5. コミュニケーションにおける「間」の感性情報心理学 中村敏枝 40
  6. 音声コミュニケーションにおける避流暢性の機能 伝康晴・渡辺美知子 53

このうち3の論文を紹介しておきます。(pp. 17-28)

(英文タイトル)Proposing the PROSPECT Model: Relationship between the Prosodic Features of Speech Sound and the Personality Imporessions

Teruhisa Uchida

(英文概要)

SUMMARY: From a series of the experiments on the expressive speech in terms of the information of personality impressions, quantitative relations between speech sounds and personality impressions were found. Prosodic features such as a speech rate, pauses, and intonations were manipulated to synthesize the continua of speech stimuli. Participants were asked to rate their impressions on these stimuli using Big Five personality traits. The results indicated that each trait had a distinctive change pattern, while reversed U-shape patterns were their common characteristics. In other words, each personality trait could be estimated with a quadratic regression equation. in this equation, use of sensory scales converted from physical scales leads more accurate estimates. Further, by integrating these five equations, the whole personality impression could be re-constructed. This procedure can be useful to synthesize speech sounds with artificial personalities, and summarized as a model.

キーワード:韻律的特徴、発話速度、イントネーション、性格特性5因子モデル、Big Five, STRAIGHT, 感覚尺度

「1. はじめに」を引用します。

 本稿では、音声から想起される話し手の人柄の印象といった、話者の個性や特徴に係わる心理的な感性領域の情報を取り扱う。ここではまず、音声の韻律的特徴 (prosodic feature) と、話し手のパーソナリティ印象 (personality impression) の関係について、心理学的な実験から得られた知見を紹介する。その上で、韻律的な特徴量と話者の性格印象の間の関係性を表現するモデルの提案を試みる。

 さて、話す速さやポーズ、声の高さやイントネーションといった韻律的な特徴の違いによって、話し手の人柄の印象はどのように変わるのだろうか。そもそも、話者の人柄、パーソナリティの様々な側面は、一体どのようにしたら整理して捉えることができるのだろうか。さらに、パーソナリティの各側面は、韻律的特徴の違いによって、どのような形で印象が変わるものなのだろうか。

 この個々に物理的な属性を持つ韻律的特徴量と、話者のパーソナリティ印象の関係性を記述できれば、話し手の特徴に係わる情報が、表現豊かな音声 (expressive speech) の中にどのような形で織り込まれているのかを解明するための手がかりとなる。それによって、
(1) 心理学的な観点からは、音声コミュニケーション場面での対人認知における印象形成 (impression formation) のメカニズムの解明につながる。
(2) 聞き手が抱くであろう話し手の人柄の印象が予測可能になることから、韻律的特徴に留意した話し方を工夫することで、音声を介した自己表現をより豊かにできる。
(3) さらに応用面では、言語的な意味内容に留まらず、人柄まで感じさせるリアルな合成音声を生成するための、基礎的なモデルの提案が可能となる。

 このように、韻律的特徴と性格印象の関係性の解明は、音声をめぐる人間そのものの理解を深めると共に、音声を介して営まれる生活を、より豊かにするのに役立つと考えられる。(pp. 17-18)

性格特性5因子モデル (Big Five) についてはこちらを参照。

2009年8月 1日 (土)

「ナットク日本語塾」で役割語

NHKアナウンス室のTさんという方から、メールで下記のような連絡をいたさきました。

普段は、教育テレビで放送している「ことばおじさんのナットク日本語塾」という番組の
ディレクターも担当しておりまして、このほど、番組で「役割語」をとりあげることになりました。

金水先生の著作をもとに、2分強にまとめてあります。

きちんとまとまっているのかいまひとつ不安ではあるのですが、お時間がございましたら、ご覧いただければ幸いです。

8月3日(月)午後1:55~2:00
NHK教育テレビ「ことばおじさんのナットク日本語塾」

です。

どんな風にまとめていただいたか、楽しみです。

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