シンポジウム報告書
昨年3月に神戸大学で開催したシンポジウム・研究発表会の報告書を作成しました。若干残部がありますので、入手を希望される方は金水までメールをください (kinsui at osaka-u.ac.jp)。
金水 敏(編著) (2010) 『役割・キャラクター・言語―シンポジウム研究発表会報告―』科学研究費補助金基盤研究(B)「役割語の理論的基盤に関する総合的研究」研究代表者:金水 敏
緒言
2009年3月28日・29日の両日、神戸大学百年記念館において、シンポジウム・研究発表会「役割・キャラクター・言語」が行われました。これは、金水の科学研究費補助金「役割語の理論的基盤に関する総合的研究」と、定延利之氏の科学研究費補助金「人物像に応じた音声文法」に基づき、神戸大学大学院教育改革支援プログラム「文化情報リテラシーを駆使する専門家の養成」の補助もいただいて実現したもので、両科研費のいわば中間まとめという位置づけになります。
このイベントでは、ゲスト、科研費の研究代表者、分担者、連携研究員、協力者、学生、その他による多彩な講演・発表と、シンポジウムが展開されました。聴衆との間のディスカッションも活発に行われ、まずまずの盛り上がりであったと感じております。
本報告書は、金水の科研費によるこのシンポジウム・研究発表会の部分的なまとめであり、研究発表に基づく投稿論文と、第一日目のシンポジウムの文字起こし資料を掲載しています(一部、他のイベントによる資料も含む)。
2010年2月には、金水の科研費によって韓国・江原大学におけるミニシンポジウムも実現しました。2010年度は最終まとめの年度として、また国内での催しを企画しております。今後とも、金水科研、定延科研に対するご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
大阪大学大学院文学研究科教授
金水 敏
内容
1.大会プログラム
2.活動報告
・役割語としての片言日本語―西洋人キャラクタを中心に― 依田恵美
・役割語としての「幼児語」とその周辺 岡﨑友子・南侑里
・役割語からみた文末詞対照 金田純平
・現代日本語の「役割語」―ステレオタイプ的話体の研究法の模索― 金水敏
・コミック翻訳を通じた役割語の創造―ドイツ語史研究の視点から―細川裕史
・役割語としてのツンデレ表現―「常用性」の有無に着目して― 西田隆政
・キャラクタは文法をどこまで変えるか? 定延利之
・韓国の教科書における役割語の役割―「生きた日本語」を教える― 恩塚千代
・役割語を主題とした日韓翻訳の実践
―課題遂行型の翻訳活動を通しての気づきとスキル向上― 鄭惠先・「沖縄人(ウチナーンチュ)」の表象と役割語―語尾表現「さ」から考える―本浜秀彦
・女性語と役割語の日本語教育 新井潤
3.シンポジウム報告
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遅くなりましたが、今から、御礼状を出します。本当にありがとうございました。
金水先生にご連絡、お願いをする場合、ここを利用して書いてもよろしいのでしょうか。
愛媛大学佐藤栄作
投稿: 佐藤 栄作 | 2010年4月19日 (月) 13:44
佐藤さま、有り難うございます!
メールいただきました。7月に松山に伺います!
投稿: SKinsui | 2010年4月19日 (月) 22:09