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2013年11月 8日 (金)

[論文]日本研究第14輯

  • 金水敏(2013.6)「役割語研究の10年」『日本研究』(第14輯),21-45,釜山大学校日本研究所.

概要(「はじめに」より)

「役割語」という概念を論者が公刊された文献で用いたのは金水(2000)が最初であったが、その時点ではごく一部の研究者が目にしたにすぎず、さしたる反響もなかった。その後、一般読者むけに金水(2003)『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』を公刊したところ、新聞の書評欄で取り上げられたこともあって、多くの方々に「役割語」の概念が知られるところとなった。金水(2003)が刊行されて今年でちょうど10周年となるので、この10年間における研究の歩みをまとめておきたい。

  • 依田恵美(2013.6)「カタコトの日本語と役割語」『日本研究』(第14輯),47-79,釜山大学校日本研究所.

概要(「はじめに」より)

金水(2003)によって提唱されて以来、「役割語」に関する研究が進められ、一般にもその概念が広まりつつある。研究面に目を向けると、理論的な枠組みをとらえる研究(定延2007、山口2011等)や、日本語と他言語の対照研究(鄭2007等)、役割語の内訳について実例を基に記述する研究(本浜2011、秋月2012等)などが行われている。このうち、役割語を記述する研究ではマンガや小説、ゲームなどにおける使用の特徴が主な分析対象とされ、現実世界における発話・人物像をも含めた考察は少ない傾向にある。/そこで、本稿では外国人の人物像を担うカタコトの日本語を取り上げ、その表現手段や発話者に付与するイメージについて調査・考察する。外国人像を対象とするのは、日本語学習者にとって、日本語教育に携わらない一般の日本人が日本語を母語としない話者をどのように捉えているかを知ることは、日本語能力の向上や日本人とのコミュニケーションの円滑化のために重要だと考えるからである。調査資料には主にサブカルチャーを取り上げる。しかし、そこで描かれる外国人像は生身の外国人を見る際に日本人が設ける“フィルター”を反映するものであり、現実世界の発話にも適用されると考えられる。

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