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2016年10月17日 (月)

村上春樹翻訳調査プロジェクト

大阪大学文学研究科・金水研究室では、「村上春樹翻訳調査プロジェクト」を進めております。

これは、役割語・キャラクター言語研究の観点から、村上春樹の小説作品の原著と各国語による翻訳書との対照を通じ、キャラクターを言語によっていかに翻訳するかという問題を考えていくための基礎研究と位置づけられます。
なぜ村上春樹かというと、彼の小説作品は非常に多くの国・地域で翻訳され、世界中に読者を持っている上に、キャラクターのかき分けが多彩で、役割語・キャラクター言語の観点からとてもおもしろい題材を提供してくれるからです。
現在のところ、『海辺のカフカ』を主たる対象とし、翻訳書の書誌調査と、キャラクターの言語調査の一部に取りかかり始めたところです。2017年初頭をめどに、1冊めの報告書の刊行を計画しております。また、台湾・淡江大学の「村上春樹研究センター」との協力も深めていく予定です。
現在、調査に用いている調書のファイルを下に貼り付けます。
できるだけたくさんの方に興味を持っていただき、参加していただけましたら幸いです。
代表:金水 敏(大阪大学大学文学研究科教授)kinsui at let.osaka-u.ac.jp
参加者:
ナタリア・コンスタンティノフスカヤ(UCLA)〔ロシア語〕
セバスティアン・リンドソコグ(大阪大学)〔スウェーデン語〕
トマシュ・ヴォイチェホビッチ(大阪大学)〔リトアニア語・ポーランド語〕
文雪(大阪大学)〔中国語(大陸)〕
劉翔(大阪大学)〔中国語(大陸)〕
サラ・ソラー(大阪大学)〔英語〕
チュティパック・チャイウィロート(大阪大学)〔タイ語〕
山木戸浩子(藤女子大学)〔英語〕
平塚雄亮(志學館大学)〔韓国語〕
金昴京(福岡大学)〔韓国語〕
内川かずみ(ハンガリー/エトヴェシュ・ロラーンド大学(ELTE))〔ハンガリー語〕

メディアとことば研究会資料

2016年9月2日(金)に実施されました、「メディアとことば研究会」第47回の資料をアップします。著作権とファイルの容量の関係で、いくつかのスライドを省き、またモノクロにしております。

こちらです。

次回役割語研究会のお知らせ

日時:2016年10月26日(水)17:00〜18:30

場所:大阪大学豊中キャンパス・全学教育総合棟II・2階213演習室
発表者1:セバスティアン・リンドソコグ(大阪大学)
テーマ:書生語から上司語へ(仮題)
発表者2:金水 敏(大阪大学)
テーマ:「村上春樹翻訳調査プロジェクト」の具体的作業について(承前)
出席ご希望の方は、金水までお知らせください。
kinsui@let.osaka-u.ac.jp
※役割語研究会の今後の日程:11月30日(水)17:00〜18:30

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