2019年3月の役割語研究会のお知らせ
日本通訳翻訳学会会長の河原清志さん(関西大学)を講演者にお迎えして、役割語研究会を実施いたします。ふるってご参加ください。
日時:2019年3月17日(日)13:00〜17:45
場所:大阪大学豊中キャンパス・文法経研究講義棟・1階文11講義室
キャンパスマップ6番の建物
〈プログラム〉
13:00〜13:50
発表者1: セバスティアン・リンドソコグ(大阪大学大学院)
「スウェーデン語における役割語」
14:00〜14:50
発表者2: フィゲイラ・フラヴィオ(東京外国語大学大学院)
「翻訳における役割語の問題―ポルトガル語訳に見られる日本語役割語への対応―」
15:00〜16:00
発表者3: 山木戸浩子(藤女子大学)
「ふかえり(『1Q84』)の変わった話し方は英語でどのように翻訳されるのか」
(休憩)
16:15〜17:45
講演:河原清志(関西大学)
「翻訳をめぐる役割語(言語学)と役割理論(社会学)の接点」
〈講演要旨〉
まずは米国大統領の演説や中国英語メディアのテクストの翻訳を分析し、翻訳におけるイデオロギー表出性と隠蔽性について論じ、翻訳の相対性・介入性・構築性についてお話します。次に、文学作品の翻訳における微視的伝達と巨視的伝達の両局面における役割性を具体例とともに分析し、翻訳行為全体における(翻訳者自身を含む)諸々の「人物」の役割・規範と役割行為性について社会学の役割理論を加味して考え、翻訳における役割語をできるだけ包括的に定位します。扱う理論は、社会記号論、認知言語類型論、言語人類学、翻訳学(シフト論、目的論、規範論、異化作用など)です。これらの言語理論や翻訳理論、社会学理論もわかりやすくお話します。皆様からのご意見も是非お聞かせいただき、役割語について一緒にいろいろな角度から議論できれば幸いです。
〈河原清志さんのプロフィール〉
関西大学外国語学部・外国語教育学研究科教授。日本通訳翻訳学会会長、日本メディア英語学会元副会長。主要著書は『翻訳等価再考―翻訳の言語・社会・思想』(晃洋書房)。専門は、通訳翻訳学、言語哲学、言語メディア論、最近は宗教学と臨床心理学。
※研究会終了後、18:30より阪急石橋駅近辺で懇親会を行います。参加ご希望の方は、できましたら3月11日(月)までに金水までお知らせください。
金水敏:kinsui(at)let.osaka-u.ac.jp ( (at) を半角@に変換してください)
※この研究会は文学研究科国際的社会連携型人文学研究教育クラスター(略称:人文学クラスター)「役割語・キャラクター言語から見た翻訳研究」に基づくものです。
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