大阪大学文学研究科・金水研究室では、「村上春樹翻訳調査プロジェクト」を進めております。
くろしお出版の池上達昭さまより、下記書評のことを教えていただきました。
金水敏編『役割語研究の展開』を読む
我々が日常的に用いている「言葉」
そのものの本質を腑分けして提示
日本文化と言葉の関係が本質的に解き明かされることを、期待したい
藤田直哉(SF/文芸評論家)
『図書新聞』3029号 2011年9月10日 2面
発行 (株)図書新聞
以下に、末尾部分を引用します。
「役割語」はステレオタイプであり、リアリズムとは違う。東南アジア人などのケースでは、偏見を助長しかねないという危険はある。だが、このあまりに複雑な「バーチャル日本語」は、規範的な文法よりも、雑多で祝祭的で、豊かな側面を持っていることは確かである。日本語が文化的に“実際に”持っているこのような言葉の領域の研究から、日本の文化と言葉の関係が本質的に解き明かされることを、期待したい。キャラクター研究を日本語という角度から、あるいは日本語研究をキャラクター論という角度から、一気に拡張する可能性のある一冊である。
「キャラクターと言葉をつなぐ「役割語」の研究」(大阪大学教授・金水 敏)『科研費NEWS』2009, Vol. 4, p. 4、文部科学省/独立行政法人・日本学術振興会
こちらからダウンロードできます。
NHKアナウンス室のTさんという方から、メールで下記のような連絡をいたさきました。
普段は、教育テレビで放送している「ことばおじさんのナットク日本語塾」という番組の
ディレクターも担当しておりまして、このほど、番組で「役割語」をとりあげることになりました。金水先生の著作をもとに、2分強にまとめてあります。
きちんとまとまっているのかいまひとつ不安ではあるのですが、お時間がございましたら、ご覧いただければ幸いです。
8月3日(月)午後1:55~2:00
NHK教育テレビ「ことばおじさんのナットク日本語塾」です。
どんな風にまとめていただいたか、楽しみです。
金水の科研費、定延さんの科研費その他に基づいて、3月28日・29日に神戸大学で、役割語・発話キャラクタをめぐるシンポジウムと研究発表会を行います。
プログラムがかなり固まってきたので、速報として流します(PDFファイル)。最終案が決まりましたら、また掲示します。
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