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2008年4月 5日 (土)

エスノステレオタイプの根拠となるもの

ドイツ語に見られるステレオタイプを中心に紹介しています。

 西谷俊昭(2007)「エスノステレオタイプの根拠となるもの」
  関西学院大学人文学会『人文論究』第57巻第3号(2007年12月)、pp.118-136

 事項をヨーロッパに限定しても、スペイン人、フランス人、トルコ人、・・・をどのような人(民族)と思うか?というような、相互の心の中のイメージを探ろうとするのは、稀な試みではない、むしろ好まれる題材でもある。(p.120)

 なぜこのように何世紀にも亘ってステレオタイプが存続するのであろうか。ステレオタイプを「長期に亘る牢獄」と呼んだのはFernand Braudelであるが、外国の国民、文化に対して、縛り付けられて固定されたように下す判断、先入見は、自らの観察、経験によって得られたものではなく、何世代にも亘って伝承せられたものである。ステレオタイプ自体は必ずしもネガティヴなものばかりではなく、スペイン人がtemperamentvoll、フランス人がlebensfreudig、ドイツ人がいつもeffektiv und arbeitsamといわれるわけでもない。
 ところが、Wolfgang Wippermannによると、ドイツ人、ポーランド人の心像に関しては、何かしら重く圧し掛かってくるものがあるのだという。つまり、Geostereotypenと呼ばれるものの存在があるという。(p.134)

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