2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

« 日本語・中国語におけるキャラ語尾 | トップページ | 秋田大学ことばの調査 第4集 »

2009年8月29日 (土)

女ことばはどこへ消えたか?

31916868 『女ことばはどこへ消えたか?』
光文社新書・310
著書:小林千草
発行日:2007年7月20日
ISBN: 978-4-334-03411-5
発行所:株式会社 光文社

帯コピー:
「よくってよ」から
「ちげーよ」への100年の
大変化――その謎を解く

はじめに 「ちげーよ」と「おひや」「おかか」
   ――共存の不思議、それこそ現代日本語!

第一章 一〇〇年前、漱石『三四郎』の女ことばから
序 なぜ『三四郎』なのか
一 女の笑いの言語力
  1§1 よし子の「ほほほ」
  1§2 那美の「ほほほほ」
  1§3 藤尾の「ホホホホ」
  1§4 おほほほ

二 女は文末に何をこめる?
 1 ~わ。
  1§1 美禰子「雲は雲でなくっちゃいけないわ」
  1§2 美禰子「歩きます」――「わ」を使わない時
  1§3 よし子の「いらっしゃいますわ」
  1§4 よし子の使ったたてつづけの「~わ」
  1§5 美禰子・那美・藤尾・糸子・細君・雪江それぞれの女の「わ」
 2 ~よ。――相手にくいこむ力
 3 ~てよ。――若い女の表現形
 4 流行語の決めゼリフ「よくってよ。知らないわ」
 5 ~て。~って。――問いかけ、よりそう
 6 ~ね。――念押しの諸相
  6§1 名詞+ね。
  6§2 随分ね。
  6§3 文+ね。
 7 ~の。――すり寄る余韻
 8 ~こと。――事実を切りとる。
 9 ~もの。――甘い言いわけ
三 存在をかけた女たちのことば

第二章 二〇〇年前の『浮世風呂』の女ことば
   ――『三四郎』および現代との距離を計りつつ

序 『浮世風呂』――銭湯に花咲く江戸の女たちのことば
 1 少女のことば
  1§1 「わ。」はなかった。
  1§2 問いかけと返事
  1§3 ただいま“粋”の練習中
 2 若い女たちのことば
  2§1 「おれ」「おら」は女ことばだった
  2§2 どの時代の女も――うわさと悪口
 3 奥さん・奥さまたちのことば
  3§1 母親たちの「ございます」
  3§2 笑い声
  3§3 あそばせことば
  3§4 「ええ」とは言わない
  3§5 インテリ奥さまの教養談義
  3§6 「さん」「ちゃん」の登場
  3§7 江戸教養婦人の向学心の行方
 4 『浮雲』の女ことば
   ――『浮世風呂』の“母”と『三四郎』の“娘”、共存の妙

第三章 「おことば」「もじことば」のルーツを遡る

 1 『三四郎』『浮世風呂』の“おことば”
  1§1 『三四郎』の「おあにいさん」
  1§2 『浮世風呂』の“おことば”
  1§3 おかちん・おむし
 2 女房ことばの歴史(一)婉曲語法史から見た「女房ことば」
  2§1 『徒然草』に書かれた「ふす猪の床」の効用
  2§2 「女房ことば」のはじまりは室町時代
  2§3 文字ことばによる造語法
  2§4 ものの特性による造語法
  2§5 「九献」「かちん」
  2§6 「ヲメグリ」「ヲマハリ」「オカズ」
  2§7 言い換えの言語文化
 3 女房言葉の歴史(二) 別アングルより見た「女房ことば」
  3§1 『海人藻芥』
  3§2 『大上﨟御名之事』『お湯殿上日記』
  3§3 おひやし――狂言「おひやし」の意味するところ
  3§4 近世のお女中ことば

第四章 『三四郎』より一〇〇年後、現代女子学生の言語実態と言語感覚

 序 中性化している若者のことば
 1 二〇〇〇年代の「若者ことば」
  1§1 下流の現代語はことばの“現場”
  1§2 圧倒的に若者が使っている「じゃん」
  1§3 「やはり」ではなく「やっぱ」
  1§4 短大生の95%が使う「きもい」
 2 増えている? すたれている? 若者ことば
  2§1 「きれかった」「きれいかった」は、変かな?
  2§2 「きもちかった」
  2§3 「ちがくて」はもう普通
  2§4 「……な人」への違和感
  2§5 自分のことばを見つめなおそう
 3 「ちげーよ」はなぜ使われるのか――使用心理と実態
  3§1 データから見る「ちげーよ」
  3§2 「ちげーよ」は生き残るのか――使用の深層と将来
  3§3 乱暴にくずすことのない、きちっとした表現を!

第五章 女ことばの一〇〇年〈まとめ〉

 1 昭和の女ことば――女優田中絹代さんのことば/『斜陽』のことば
 2 ニューハーフのことば――現在、最も女らしい女ことば
 3 現在――「地球防衛家」のヒトビト」のことば

おわりに 未来へ向けて――女であり、人間であることの表現史

「女ことば」に関する主要文献一覧

〈付録〉女ことばの歴史点描

あとがき

« 日本語・中国語におけるキャラ語尾 | トップページ | 秋田大学ことばの調査 第4集 »

歴史」カテゴリの記事

ジェンダー・性差」カテゴリの記事

位相・レジスター・文体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 女ことばはどこへ消えたか?:

« 日本語・中国語におけるキャラ語尾 | トップページ | 秋田大学ことばの調査 第4集 »