言語的発想法の地域差と社会的背景
執筆者よりいただきました。
小林 隆・澤村美幸(2010)
「言語的発想法の地域差と社会的背景」
東北大学文学研究科研究年報 第59号、pp. (左)162-127.
【目次】
1. 本稿のねらい
2. 言語運用面に見られる地域差
2.1 口に出す地域/出さない地域
(1) 挨拶する
(2) 礼を言う
(3) 一言添える
2.2 決まった言い方をする地域/しない地域
(1) 失敗の感動詞「シマッタ」
(2) 朝の挨拶「オハヨー」
(3) 訪問客への対応「オ出ヤス」「愛想ナシデ」
2.3 細かく言い分ける地域/言い分けない地域
(1) 「シマッタ」と「オハヨー」
(2) 痛みの感動詞「アイタ」
(3) 汎用の挨拶言葉「ドーモ」
2.4 直接的に言う地域/言わない地域
(1) 自己行為の宣言「買ウ」
(2) 相手行為への立ち入り「ドコエ行クカ」
(3) 現場性の強い叫び「アリャー」
(4) オノマトペの使用・不使用
(5) 脅し表現「泣ケバ里カラ鬼ガ来ル」
2.5 主観的に話す地域/話さない地域
(1) 共感の強要「ヤッパリ+ホラ+ネ!」
(2) 心情の吐露「ヨカッタ」
(3) “当事者離れ”の「ヨー言ワンワ」
2.6 言葉で相手を気遣う地域/気遣わない地域
(1) 気遣いとしてのお礼・一言
(2) 客から店への感謝「アリガトー・オセワサマ」
(3) 低姿勢の申し出「持タセテモライマス」
2.7 話を盛り上げる地域/盛り上げない地域
(1) ボケる・ツッコむ
(2) 協調する
(3) 楽しく話す
(4) 話題にする
3. 言語的発想法に認められる地域差
3.1 言語的発想法の抽出
(1) 言語化
(2) 定型化
(3) 分析化
(4) 加工化
(5) 客観化
(6) 配慮化
(7) 演出化
3.2 言語的発想法の地域差
4. 言語環境と言語態度における地域差
4.1 言語環境の地域差
4.2 言語態度の地域差
5. 社会構造の地域差
[1] 社会組織の地域差
[2] 商工業・交通の地域差
[3] まとめ
6. 結論と課題
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