国際日本学とは何か? 中国人の日本観 相互理解のための思索と実践
王 敏(2009)『国際日本学とは何か? 中国人の日本観 相互理解のための思索と実践』,三和書籍.
『本論文集の基本的コンセプトは二つである。一つは、外国の日本学研究者の視点を取り入れて、「ジャパン・テクノロジー(日本学研究)」をより科学的に深化させたい。内向きの閉鎖的な研究姿勢と希薄な方法論という、人文科学研究の旧弊を打破するには、内外の補完という不可欠の方法論によって、国際的・学際的な共同研究の可能性を提示する必要があると思われる。もう一つは、他者の視点による「異文化」という観点から日本文化を再発見・再発掘し、日本文化研究に新局面を切り拓くことにある。日本文化は、近代までは中国、朝鮮などの東アジア地域文化のなかで、近代以降は欧米を中心にした「異文化」の影響を直接・間接に受けながら形成された混成文化と認識されているが、一方、それを成す普遍性と地域性の有機的構成は地球化(グローバル化)の加速のなかで、周辺諸国にも一定の啓発を与えることができると考える。以上のコンセプトの模索として、中国の研究者による実証的な日本研究成果の一部を編集して本論文集を企画した。日中相互研究の参考資料の一冊となり、読者の参考文献になることを願っている。』本書コンセプトより。
« 東京語のゆくえ―江戸語から東京語、東京語からスタンダード日本語へ | トップページ | ヘルンさん言葉の世界 ―小泉八雲の日本語と明治期の日本語教育をめぐって― »
「ステレオタイプ」カテゴリの記事
- <女中>イメージの家庭文化史(2012.11.26)
- 国際日本学とは何か? 中国人の日本観 相互理解のための思索と実践(2012.07.23)
- アジア映画にみる日本 Ⅰ 中国・香港・台湾編(2012.07.23)
- 「方言コスプレ」の時代――ニセ関西弁から龍馬語まで(2012.05.07)
- 物語消滅論(2009.12.14)
« 東京語のゆくえ―江戸語から東京語、東京語からスタンダード日本語へ | トップページ | ヘルンさん言葉の世界 ―小泉八雲の日本語と明治期の日本語教育をめぐって― »
コメント