役割語研究の展開
金水 敏(編著)(2011.5.30)『役割語研究の展開』,くろしお出版
2007年にくろしお出版から刊行された『役割語研究の地平』(前書とする)の続編に当たる。『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』が公刊されて以来、役割語の概念は研究者の間でも徐々に浸透し、2007年に10人の著者による10章の論文集として前書に結実したが、その後も役割語研究は広さと深みをましつつある。
第1部「キャラクタをめぐって」は、役割語と対をなす概念「(発話)キャラクタ」をめぐる考察。
第2部「教育と役割語」は、翻訳教育、日本語教育において役割語が果たす役割について論じる。
第3部「外国語と役割語」は、外国語との対照研究。
第4部「さまざまな役割語」は、役割語のヴァリエーションについて記述・分析をし、またその歴史的な起源、発達の経緯を明らかにしようとする。
第5部「ツンデレをめぐって」は、役割語の周辺問題の一つとして、“ツンデレ”という特異なキャラクタ造形に言語がどのように貢献しているかという問題を扱う。
詳しい内容についてはこちらをご覧ください。
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